よく聞かれます。言われます。
「男やもめはウジがわく、て言うけれど、女はここから花を咲かすよな」「死別だと保険金や遺族年金でのんびり暮らせていいな」 ・・・・・なんてのんきなことを。
はっきり言います。
我が家に金銭的余裕は一切ありません。
主人の生前、彼の友人の市役所関係の方が「俺達が年金支給のころにはもらえなくなるんだから、払うのはばかばかしい」「生活が苦しくて払えない、ていうことにしておけば」とのことで主人は国民年金を納めていませんでした。まさかこんなに早く逝くとは思わなかったからでしょうが。
結局、早死にしてしまい、残された妻子が路頭に迷いそうになったとき、市の職員の方が、「これだけの未納金を今払い込めば、これから先、子供さんに遺族年金が支給されますよ」と言われました。でも、そのとき、私にはすぐに出せる現金がなかったんです。
義父母に相談しました。子供達の将来のために、て。
でも返ってきた言葉は。「払ってなかったんだから仕方ないだろう」
・・・あなた達の息子がそうしたんだよ!!そう叫びたいのを我慢して。
遺族年金、寡婦年金を頂く道をあきらめました。
保険金。これだってすずめの涙。
ひところ、保険会社の営業マンが成績を上げるために取り捲った契約。内容があまりにずさんだったので、私は見直しを主人に提案していました。その矢先の急逝。
案の定。ほんとにわずか。そこへきて、私の知らない借金の山。その保険金の中から返財に走り回りました。
残ったお金で新生活。お引越しもお金のかかるものです。
主人と乗っていた車も8人乗りで大きいものですから、ガソリンもかかります。税金も高いです。メンテナンスもかかります。年数長く乗っていたので、故障も出始めました。
少しでも経費を安く、と軽自動車に乗り換えました。
・・・これでは死別の未亡人は「金が余ってウハウハ」なんてことはない、あたりまえですよね。
それともうまくやっている人もいるのかな?それでこんな色眼鏡で見られてしまうのでしょうか。。。
2006.春